私がヨガを学んでいる時に出会った
印象的な言葉があります。

「ヨガは非常事態に
対応できるようにするもの」

時折、この言葉を思い出すのですが、
先日、まさにそんな非常事態が
起こってしまいました。

どういう訳か
ティッシュペーパーをまるごと一箱、
洗濯機で洗っていたのです。

(後から考えたら、
どうやら洗濯機の上にある
ティッシュのストック棚から
落ちていたようです。)

人生何が起こるか分からない。

そんなこと
ヒシヒシと実感しました。

枚数にして、400枚。

しかも、
「念入りコース」で。

言葉にできないような
凄惨な光景を目にした瞬間は、
何事が起こったのかが分からず、
ただただ呆然。

その時に私がとった行動は、
まず深呼吸。

そして、髪を乾かし
(お風呂上がりだったのです)、
ヒーリングミュージックをかけ
(ストレスを和らげるという
焚き火とギターの音色の癒し音楽)、
洗濯物救出作戦を開始しました。

ネットで、
「柔軟剤を使うといい」などの
お知恵をいくつか拝借したものの、
ティッシュ一箱の前では、
どれも全く歯が立たず…

結局、
地道にもろもろになったティッシュを
手で取り除いたのでした。

大切な資源を
無駄にしまった申し訳なさ、
買い替えて間もない洗濯機を
ティッシュまみれにしてしまった無念さ、
ポケットの中は確認したのに、
洗濯槽の中を確認しなかった
自分の間抜けさ、
色んな想いが胸に押し寄せました。

でも、意外なことに、
私の一番の敵である
焦りとイライラ感は皆無。

「ヨガは非常事態に
対応できるようにするもの」
という教えが、
この20年で少しは
身についていたのかもしれません。

あるいは片付けようと
古新聞を広げた時に、
一面に出現した大谷翔平選手の
笑顔のおかげなのか。
(熱心なファンではなかったけれど、
すごく心が明るくなったのは確か。
努力を惜しまない方の
笑顔は効果絶大です。ありがとう!)

そして、
大量のもろもろティッシュを
無心に取り除いているうちに、
瞑想にも似た状態に。

ともかく、トラブルに遭って、
最初に深呼吸して、
冷静に次の手を
考えられるようになったことは、
私にとってささやかながらも
意味のある前進。

人生、こんな甘っちょろい
災難ばかりのはずはないですが、
今回はいい訓練になったというもの。

そして、
洗濯物を洗濯機に投入する前、
洗濯槽の中を指差し確認する!
ということを心に誓いました。

皆様もどうぞお気をつけて。

そして非常事態が訪れた時には、
深呼吸をお忘れなく!

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柳原 愛

ヨガアライアンス認定 RYT 500 ヨガインストラクター
日本ヨガメディカル協会認定 ヨガセラピスト

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